日本版・野生のグレコマ カキドオシ
カキドオシ(垣通し)
シソ科 カキドオシ属 多年草
カキドオシに花が咲きました。
カキドオシは、日本全国の道ばたに生える、這い性の多年草。

2018.4.8 葉は対生します。毛が生えていて、柔らかく、揉むと香りがあるそうです。
地面を這うように茎を延ばし、節々から根を生やして広がっていきます。
その繁殖力の強さが、「垣根を通して隣地まで広がっていく」という名前の由来になっています。
「カキオドシ」ではないので、ご注意を。

2018.4.8
ガーデニングが好きな方は、「カキドオシ」は知らなくても、園芸店で売っている「グレコマ」ならご存知なのでは?
斑のある無しは違いますが、葉の形がそっくりです!
グレコマの別名は「西洋カキドオシ」。
そう、カキドオシは日本版グレコマなんです。
ヨーロッパ原産のセイヨウカキドオシ(西洋垣通し)は、斑入りの葉が美しく、グランドカバーや寄せ植えのグリーンとして重宝されています。

2018.4.22 旺盛に伸びるグレコマ。
雑草好きな私ですが、カキドオシの名前を知ったのは、グレコマよりも後でした。
日本に住んでいるのに、道ばたのカキドオシは知らなくて、外国産の、わざわざ買わないといけないグレコマなら知っている、というのも、奇妙な話ですよね・・・。
カキドオシが、花が小さく、花期も短いため、よく生えている草の割には目立たないからでしょうか?(言い訳

グレコマを見て、「あれ、この葉っぱ、畑の周りに生えてたのに似てるかも?」と思ったのです。
カキドオシの葉には柄があり、対生します。
這い性ですが、花の時期には少し立ち上がるようです。

2018.4.8
葉腋から、1~3つの花をつけます。
シソ科独特の唇形花で、紫っぽく、斑点があります。

2018.4.8

2018.4.8 横から見たところ。

2018.4.18 グレコマの花も同じ時期に咲きます。カキドオシと同じ花ですね。

カキドオシは食用になります。
料理に使ったり、煎ってお茶にしたりするようです。
全草を干したものは生薬(連銭草:れんせんそう)として用いられます。
葉姿がセリ科の「ツボクサ(ハーブ名はゴツコラ)」に似ています。
ツボクサも、健康食品や化粧品として注目を浴びる植物です。
葉っぱの形はそっくりですが、ツボクサの葉はややつやがあり、毛が少ない(あるいは毛が無い)そうです。
またカキドオシはシソ科なので茎の切り口が四角く、切り口が丸いツボクサと区別がつきます。
Category - シソ科