レアな花みつけちゃった! ムラサキハンゲ
ムラサキハンゲ(紫半夏)
サトイモ科 ハンゲ属 多年草

2018.5.14
近所の団地の斜面部分で、面白い花を見つけました。
調べてみると、「カラスビシャク」にそっくりです。
だた、「カラスビシャクの苞は緑色」と、どの文献にも書いてあります。
形はそのまま、苞が緑色の花を「カラスビシャク」、
写真のように苞が紫色がかったものを「ムラサキハンゲ」と呼ぶのだそうです。
カラスビシャクは、(私はまだ見たことが無いのですが、)「ごく普通に見られますが、その一品種である苞が紫色のムラサキハンゲは、まれに見られる」珍しい花なんだとか。
わぁお。
ウルトララッキー!

2018.5.14
サトイモ科の花の特徴は、穂状の花(肉穂花序)と、花を包む仏炎苞。
水芭蕉を例にとると、中心の黄色い棒状のものが肉穂花序、それを包む白い部分が仏炎苞です。
穂の先端に花のない部分(付属体)を持ち、さまざまな形になる場合もあります。
ムラサキハンゲの場合、花は仏炎苞の中に隠れていて見えません。
苞の中から長くすっと伸びているのが、花軸の先端部分の「付属体」です。
花を苞が包む独特の構造は、花に寄ってくる昆虫を内部に閉じ込めることで滞在時間を長くさせ、受粉の確率を高めるためと考えられています。

2018.4.27

2018.4.27 葉は、3小葉(三出複葉。3枚に見える葉1組で1枚の葉扱い)です。
ハンゲ(半夏)とは、カラスビシャクの球茎の生薬名で、吐き気止めや去痰に利用します。
球茎から茎が取れた跡がおへそのようにへこんでいることから、「ヘソクリ」という別名があります。
畑仕事の合間に、畑に生えるこの球茎を掘り集め、薬屋にうって小遣いにしたことから、内緒で小遣いを貯めることを「ヘソクリ」とと言うようになったという説があります。
ただし、ヘソクリの語源、由来については諸説あり、本当かどうかは「???」です。
生薬のハンゲ(半夏)は、へそのついたマカデミアナッツみたいな形です。
針状のシュウ酸カルシウムの結晶を多く含んでいるため、生の状態での食用は不可能です。
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